ClaudeのProject機能を活用しコラムの訴求を改善した話

ClaudeのProject機能を活用しコラムの訴求を改善した話

記事制作

執筆者プロフィール

松村啓介

株式会社デジタルトレンズのコンテンツマーケティング事業部マネージャー。SEOコンサルタントとして中小・大手企業の集客を幅広く支援。百貨店のバイヤー経験を活かしたスイーツ特化型メディアも個人で運営しており、企業からの掲載依頼件数は年間で50件以上。現在では生成AIを活用した業務効率化やLLMO対策に奔走中。

オウンドメディアのコラムを継続的に公開しているのに、お問い合わせや購入につながらない。SEOで流入は取れているのに、コンバージョンが伸びない。

そんな課題を感じているオウンドメディア担当者やマーケターの方は多いのではないでしょうか。

原因のひとつは、コラムの「まとめ」や「訴求」の設計にあることが少なくありません。

記事の内容は充実していても、読者を問い合わせなどのコンバージョンに自然に誘導する流れが設計されていないと、単に読んで終わりです。

この課題を解決するうえで、AIを活用したコラムの訴求改善は有効な手段です。

ただし、AIにそのまま「改善して」と投げるだけでは精度の高い出力は得られません。

本記事では、ClaudeのProject機能のカスタム指示とナレッジを組み合わせ、コンバージョンにつながるコラム訴求へ改善した実践例をご紹介します。

そもそもClaudeのProject機能とは?

ClaudeのProjectとは、特定の目的に合わせてClaudeの動き方をあらかじめ設定しておける機能です。

通常のチャットでは毎回ゼロから指示を書く必要がありますが、Projectを使えば「この作業ではこのルールで動いてほしい」という設定を一度保存しておくだけで、以降の会話に自動で反映されます。

設定はすべてclaude上で完結するため、難しい知識は一切必要ありません。

カスタム指示とナレッジ、この二つの要素がポイント

Projectには大きく2つの設定項目があります。

ひとつ目は「カスタム指示(Project instructions)」で、Claudeの振る舞いや出力のルールを定義する場所です。


「ですます調で書く」「まとめは3段落構成にする」といった指示をここに書いておけば、毎回プロンプトに含める必要がなくなります。

ふたつ目は「ナレッジ(Knowledge)」で、Claudeに事前に読み込ませておきたい資料やテキストを登録できます。



会社概要、サービスの実績、自社の競合優位性のある情報などを入れておくことで、背景知識を共有した状態でやり取りができるようになります。

この2つを組み合わせることで、毎回書いていた前提をいちいち書くことなく、本質的な作業だけに集中できるようになります。

実際にコラムのまとめ訴求を改善してみた

ここからは、オウンドメディア集客をテーマにしたコラムのまとめセクションを、Projectのカスタム指示とナレッジを使って改善した実例をご紹介します。

改善の流れは、STEP1〜5に分けて解説します。

STEP1 Projectを作成し、訴求改善の指示文を設定する

まずClaudeでProjectを新規作成し、カスタム指示に「コラムのまとめ訴求を改善する」という目的を書きます。

このとき、改善の方向性として「読者の課題に共感してからCTAへ誘導する流れにする」「押しつけがましくならないようにする」といった大まかな方針を指示文に含めておきましょう。

最初から完璧な指示文を作ろうとする必要はありません。まずは方針だけ書いた状態でスタートし、出力を見ながら徐々に改善しながら育てていく、という感覚で使うのがポイントです。

STEP2 自社の強みをまとめたファイルをナレッジに登録する

次に、自社の強みや実績に関する情報をテキストファイルにまとめ、Projectのナレッジに登録します。

ここで重要なのは、定量的な情報を中心に整理することです。

例えば「オウンドメディアを10個以上運営してきた」「月間○万PVを達成した実績がある」といった具体的な数字は、読者への訴求力が高いだけでなく、AIが参照しやすい形式でもあります。

STEP3 実際に出力して文章の違和感を言語化する

<出力内容>今回の記事では、オウンドメディアの集客方法8選と作り方ステップ、成功のポイントを解説しました。 集客に悩む企業には、累計1,000社以上の支援実績を持ち、月額20万円〜のSEO対策を提供するデジタルトレンズへのご相談をお勧めします。サイト立ち上げから問い合わせ創出まで一気通貫で伴走します。まずはお気軽にご相談ください。

設定が整ったら、実際に改善対象のコラムをClaudeに渡して出力させてみます。

ここで大切なのは、出力結果をすぐに採用するのではなく、実際に文章を読んで違和感を言語化することです。

今回の場合、自社ブログでの改善前のまとめには、記事の締めくくりとして読者の課題に寄り添おうとしているタイミングで、突然「累計1,000社以上の支援実績・月額20万円〜」というサービスの数字が並んでいました。

読んだ瞬間に感じる「唐突さ」があるこの感覚を、なぜ浮くのかまで掘り下げることが重要です。

今回の場合は「読者への共感ステップが省かれている」「訴求が先行して、記事の文脈が自然でない」という点を言語化しました。

STEP4 違和感を改善点に整理して改善を繰り返す

言語化した違和感は、そのままClaudeに投げても精度の高い改善は期待できません。

「なんか訴求に違和感があるから直して」と伝えるより、まず①何が問題か、②なぜそう感じるか、③どう変えたいかの3点に整理してから渡すことで、出力の質が大きく変わります。

今回はこう整理しました。

①問題:定量実績が唐突に出てくる。

②理由:読者の悩みへの共感ステップがなく、記事の文脈が自然でない。

③改善方針:共感→課題提示→解決策の提示→実績→CTAという流れに整理する。

この3点の整理が、AIに感覚を伝えるために必要な作業です。ここを丁寧に行うほど、Claudeの出力は意図に近づきます。

整理した改善点をもとにClaudeに再出力させ、また文章を読んで違和感がないか確認する。このサイクルを2〜3回繰り返すことで、訴求の流れが自然に整っていきます。

STEP5 改善内容を指示文としてまとめ、Projectを更新する

納得のいく出力が得られたら、そこまでの改善のやりとりをもとに「どういうルールで書いたか」をClaudeに指示文としてまとめてもらいます。

この指示文をProjectのカスタム指示に上書き保存すれば、次回以降は同じクオリティの出力がProjectを開くだけで再現できるようになります。

最初に書いた大まかな方針が、実際の改善作業を通じて精度の高いルールへと育っていく。これがProjectを「育てる」という感覚です。

改善後は者の課題に寄り添う自然な流れに

<出力>
今回の記事では、オウンドメディアの集客方法や成功のポイントを解説しました。集客を継続的に伸ばすには、SEO・SNS・動画など複数の施策を自社の状況に合わせて組み合わせていくことが大切です。ただ、「どこから手をつければいいかわからない」「施策を進めたいけど社内リソースが足りない」という状況は少なくありません。そうした場合は、戦略設計から記事制作・入稿・効果測定まで一気通貫で支援してくれるパートナーを活用するのも一つの選択肢です。デジタルトレンズでは自社で10個以上のオウンドメディアを運営してきた知見をもとに、企業のフェーズや課題に合わせた施策をご提案しています。オウンドメディアの集客でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

カスタム指示とナレッジを設定した状態でClaudeに出力させたまとめは、こんな流れに変わりました。

まず記事全体の締めとして「複数の施策を組み合わせることが、オウンドメディア集客の本質」と一言でまとめます。

次に「どこから手をつければいいかわからない」「社内にリソースがない」というリアルな悩みに共感したうえで、専門パートナーの活用も一つの選択肢と自然に提示。

そこに「自社で10個以上のオウンドメディアを運営してきた知見をもとにご提案できます」という実績を添えます。

最後にシンプルなCTAで締める。唐突な数字の羅列は消え、読者が「この会社に相談してみようかな」と感じるまでの流れが自然につながりました。

まとめ

オウンドメディアのコラムをコンバージョンにつなげるには、記事の内容だけでなく訴求の設計が重要です。今回ご紹介した流れは、どんなコラムにも応用できます。

このサイクルを回すことで、毎回の出力品質が安定し、コンバージョンにつながる訴求の流れが自然に作れるようになります。

AIに丸投げしているのに成果につながらないと感じている方は、ぜひ一度「違和感の言語化」から始めてみてください。

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