被リンク分析のやり方|Ahrefs×AIで競合の被リンクを調べる方法
調査
「競合がどこから被リンクを獲得しているのか知りたい」
「自社のSEO対策に活かせる被リンク戦略を知りたい」
そう考えるWeb担当者は多いはずです。
被リンクはGoogleの評価において今なお重要な指標であり、競合の被リンクを分析すれば、自社が狙うべき露出先やPR施策のヒントが見えてきます。
本記事では、被リンク分析の基礎から、AhrefsとClaude(生成AI)を組み合わせて競合の被リンクを実際に分析する手順を、実例とともに解説します。
目次
被リンク分析とは?

被リンク分析とは、あるWebサイトがどのサイトからどんなリンクをどれだけ獲得しているかを調べ、その傾向を読み解くことを指します。
そもそも被リンク(バックリンク)とは、外部のWebサイトから自サイトへ向けられたリンクのことです。「どこから・どのページに・どんなアンカーテキストでリンクされているか」を一覧化し、サイトの評価構造を把握する作業が被リンク分析にあたります。
被リンク分析は自社サイトだけでなく、競合サイトに対しても行えます。
競合がどんな場所からリンクを獲得しているかを調べることで、「どんな場所に露出すれば検索エンジンに評価されやすいか」「どんなPR施策が効いているか」が見えてきます。これがリンク分析、いわゆる競合の被リンク調査の基本的な考え方です。
なぜ競合の被リンク分析が重要なのか

被リンク分析が重要な理由は、被リンク獲得施策やPR施策に活用可能だからです。
競合がリンクを獲得しているメディアやディレクトリは、自社が出稿・PR・寄稿を検討すべき候補先そのものだからです。
ゼロから露出先を探すより、すでに同業が成果を出している場所を起点に施策を考えることで効率的に成果につなげることができます。
被リンク獲得の施策を行うメリット
Googleの評価に直結するから
被リンクは、Googleがサイトの権威性・信頼性を判断する重要な指標のひとつです。
実際、SEOの評価に影響するドメインパワー(ドメインオーソリティ)の数値の変動にも影響します。
質の高いサイトから多くリンクされているページは、それだけ参照する価値があるサイトと見なされやすくなります。
LLMO(AI検索最適化)の観点でも効いてくるから
近年は、ChatGPTやGeminiなどのAIに自社が引用・言及されるかどうかも無視できません。
Web上での言及の多さや被リンクの状況は、AIが「信頼できる情報源か」を判断する材料のひとつになるとされています。
被リンク分析は、SEOだけでなくLLMO対策の現状把握にも役立ちます。
被リンク分析の実践|Ahrefs×Claudeで競合を分析する手順

ここからは、SEO分析ツール「Ahrefs」と生成AI「Claude」を組み合わせて、競合の被リンクを実際に分析する手順を解説します。
Ahrefsで被リンクデータを抽出し、それをClaudeに読み込ませて分類・考察させる、という流れです。
STEP1|Ahrefsで競合の被リンクをエクスポートする
まずはAhrefsのサイトエクスプローラーに競合のドメインを入力し、被リンク(バックリンク)レポートを開きます。
ここからデータをCSV形式でエクスポートすれば、エクセルでリンク元を一覧として調べられる状態になります。
このとき、エクスポート前のフィルター設定が分析の精度を大きく左右します。次の2点を必ず設定してください。
① 「1ドメインにつき1リンク」でフィルターする

同じサイトのフッターやサイドバーから何百本もリンクが張られているケースは珍しくありません。
リンクの本数をそのまま数えると、特定のサイトの影響で実態がゆがんでしまいます。
「1ドメインにつき1リンク(1 link per domain)」でフィルターをかけ、参照ドメイン単位で見ることで、「どれだけ多様なサイトから評価されているか」を正しく把握できます。
② スパムリンクを除外する

近年はスパム的な被リンクが多くなっています。
自動生成されたリンク集や、内容と無関係な低品質サイトからのリンクは、SEO評価にプラスにならないどころか、分析のノイズにもなります。
ahrefsでスパム判定されているリンクはフィルターであらかじめ除外しておきましょう。スパムを取り除くことで、競合が狙って獲得している被リンクだけを抽出できます。
STEP2|エクスポートしたデータをClaudeに読み込ませる
エクスポートしたCSV(またはエクセル)ファイルを、そのままClaudeにアップロードします。特別な前処理は必要ありません。
ファイルを添付し、「この競合サイトの被リンクを分析して」と指示するだけで、Claudeがファイルの中身を読み取り、整理を始めます。
Ahrefsのエクスポートファイルは文字コードや区切り文字が独特な場合がありますが、Claudeが自動で判別して読み込むため、担当者側でフォーマットを気にする必要はほとんどありません。
STEP3|Claudeに被リンクを分類・分析させる

読み込ませたら、どんな切り口で分析したいかを伝えます。たとえば次のような指示が有効です。
- 「元記事と、それを転載しているメディアを分類して」
- 「被リンクをどんな獲得チャネル別に分類できるか整理して」
- 「この競合がどんなPR戦略を取っているか考察して」
Claudeは指示に応じて被リンクをカテゴリ分けし、件数・構成比・参照ドメイン数などを集計したスプレッドシートとして出力できます。
さらに、その集計をもとにPR戦略の考察まで言語化させることも可能です。手作業では数時間かかる分類・集計が、数回のやり取りで完了します。
分析結果の例|デジタルトレンズの被リンク分析

実際に、弊社デジタルトレンズ(dgtrends.com)の被リンクをAhrefs×Claudeで分析した結果を例として紹介します。
被リンク総数は258件、参照ドメインも258。これをClaudeに「被リンク獲得チャネル別」で分類させたところ、次のような内訳になりました。
| 被リンク獲得チャネル | 件数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 比較・ランキング記事(「SEO会社おすすめ◯選」等) | 108件 | 42% |
| 用語解説・ノウハウ記事 | 38件 | 15% |
| 取引先・パートナー/ディレクトリ掲載 | 28件 | 11% |
| 採用・キャリア系メディア | 17件 | 7% |
| プレス・ニュース | 15件 | 6% |
| 自主調査PR(「家庭教師費用 デジタルトレンズ調べ」等) | ほか | — |
この分類からは、デジタルトレンズの被リンク獲得が次の3本柱で成り立っていることが読み取れます。
他社メディアの「SEO会社おすすめ」ランキングへの掲載最大化
最大の柱は、第三者メディアの比較・ランキング記事への掲載です。
SEO/Webマーケティング支援会社として、「おすすめ◯選」系のまとめ記事に数多く取り上げられることで、自然な被リンクを積み上げています。
オウンドメディアの解説コンテンツ
用語解説・ノウハウ記事といった自社オウンドメディアのコンテンツが、他サイトから参照・引用される形で被リンクを獲得しています。
調査データのPRによる露出
「家庭教師費用」「英会話学習」といったテーマの調査をPR TIMES経由で配信し、ニュースとして拡散させることで露出を獲得しています。
このように、被リンクを分類するだけで「その企業がどんなチャネルで露出を獲得しているか」というPR戦略の輪郭が浮かび上がってきます。
同じことを競合に対して行えば、競合の打ち手をそのまま読み解けるわけです。
被リンク分析からわかること・次に取るべきアクション

競合の被リンク分析を終えたら、得られた示唆を自社の施策に落とし込みます。具体的には次のような活用が考えられます。
- 競合の被リンク獲得先リストを、自社のアプローチ候補先として整理する(まとめ記事への掲載依頼、寄稿、ディレクトリ登録など)
- 転載・プレス配信・調査PRなど、競合が使っている露出手法のパターンを把握し、自社で再現できるものを選ぶ
- 獲得難易度と効果を踏まえ、自社で取り組むべき施策の優先順位をつける
被リンク分析は単に調べて終わりではなく、競合が成果を出している露出先・手法を自社の施策に変換するところまでがゴールです。
被リンク分析に関するよくある質問
Q. 被リンクは英語で何といいますか?
A. 被リンクは英語で「backlink(バックリンク)」といいます。
AhrefsをはじめとするSEOツールの多くは英語表記のため、「backlinks」レポートが被リンク一覧にあたると覚えておくとスムーズです。
Q. 無料で被リンクを調べられるチェッカーはありますか?
A. あります。
代表的なものにUbersuggestがあり、回数制限はあるものの無料で被リンクの一部を確認できます。
また、自社サイトの被リンクであれば、Googleが公式に提供するGoogle Search Console(無料)で確認するのが確実です。
ただし、無料の被リンクチェッカーは取得できる件数や精度に限りがあるため、競合分析を本格的に行うならAhrefsなどの有料のツールが向いています。
Q. Googleで被リンクを検索できますか?
A. できません。
かつてはGoogle検索で「link:ドメイン名」と入力することで被リンクを調べる方法がありましたが、このlink:演算子は現在ほぼ機能しておらず、正確な被リンク一覧は取得できません。
被リンクを網羅的に調べたい場合は、AhrefsなどのSEO専用ツールやGoogle Search Consoleを使うのが現実的です。
まとめ

今回は、Ahrefsと生成AIのClaudeを使った被リンク分析のやり方を解説しました。
被リンク分析は、競合がどんな場所から評価を得て、どんなPR・露出戦略を取っているかを読み解くための有効な手段です。
Ahrefsで「1ドメイン1リンク・スパム除外」のフィルターをかけて被リンクをエクスポートし、それをClaudeに読み込ませれば、分類・集計から戦略の考察までを一気に進められます。
競合の被リンク獲得先は、そのまま自社が狙うべき露出先のヒントになります。まずは気になる競合を1社、Ahrefs×Claudeで分析してみるところから始めてみてください。
「競合がどんな施策で成果を出しているか把握したい」「自社の被リンク戦略を見直したい」といったお悩みがあれば、デジタルトレンズまでお気軽にご相談ください。